漢エビデンスを伝える人達

全国の相談薬局・薬店で漢エビデンスを実践しています

「漢方の鹿鳴堂薬舗」 店主 薬剤師 泉谷修一
No.1

東洋医学と西洋医学は、お互いを補完しあうもの

最初に、漢エビデンスのお店で行っている「漢方ダイエット」について教えてください。

もちろん、薬を使って無理に痩せるようなものではありません。「健康体を作ること」「きれいに痩せて健康美を作ること」が目的です。そのために提唱しているのが、東洋医学と西洋医学を融合させた「漢エビデンス」です。漢方のメカニズムを基本としながら、現代の医学で活用できるものは取り入れるという、無理なく、かつ効率的に体質改善を目指す考え方です。

東洋医学と西洋医学は、扱う概念は異なりますが「人を健康にする」という目標は同じ。お互いを補完し合うものだと思います。漢方薬には2000年以上の歴史があり、経験則は素晴らしいものですが、現代人の生活や体の状態には合わなくなっている部分もあります。そこで、西洋医学の力を借りて、漢方を現代人向けにアレンジしてご提案するのが漢エビデンスです。東洋医学は経験則をもとに成り立つものなので、もし新しい処方を作ろうと思ったら100年はかかります。そこで西洋医学のエビデンスを積極的に取り入れるようになりました。私たちが目指しているのは、「痩せること」ではありません。薬剤師としての仕事は「健康になってもらうこと」だと思っています。漢方薬店には、病院で指導を受けてもうまくいかなかった方が多く訪れます。糖尿病、高血圧、高脂血症などの生活習慣病や、その結果として起きる重疾患。それらの疾患を治していくことが私たちの本分だと考えています。

西洋薬の研究開発から漢方の世界に転身されたと伺っています。
漢方薬局を開店した当初から、漢エビデンスの考え方を活用されていたのですか?

いいえ。最初は漢方さえ飲めば大丈夫と過信していました。薬局を開業した当初は非常に忙しく、「漢方さえ飲めば大丈夫、乗り切れる」と無理を続けた結果、私自身の体が限界になってしまいました。そのとき漢方の師匠に言われたのが、「目をつぶらないと漢方は効かないよ」という言葉でした。目をつぶるというのは、しっかり眠って休息をとるということです。

漢方さえ飲んでいればよくなるのではなく、食事、睡眠などで根っこの部分を整えることが大事なのだという話です。人間の体には、自らを正常に保とうとする力があります。ホメオスタシスといいますが、自律神経系、内分泌系、免疫系、循環器系、このバランスを正常にしておくことが大切で、これが崩れてしまうと漢方薬をいくら服んでも効果がないのです。
その後、自分自身の体調をなんとか立て直し、お客様に接していく中で、さらに大きな気づきがありました。
それは、漢方薬が生まれた時代には、肥満もアレルギーもほとんどなかったのだということ。だから現代人には古典的な漢方薬だけでは足りないのだと気づいたのです。そこで西洋医学の考えも取り入れながら新理論を開発していったところ、お客様にもより喜んでいただけるようになり、自分自身の体調も劇的によくなったのです。

漢方に西洋医学の考え方を取り入れるにあたって、難しいのはどのようなことですか?

まず、西洋医学の最先端と東洋医学、この両方を知っている人はほとんどいないと思います。私は西洋薬の研究開発に携わり、その後、東洋医学の世界に転身しました。それぞれの側からの視点を持っているために、世の中や、大手のメーカーなどがまだ気づいていない、新しい理論を見つけることができたのだと思います。
商品開発をする際は、まず、古典的な漢方だけでは難しい部分に対応できるように、西洋医学のエッセンスを取り入れた新しい理論を作り、それを具現化できる商品を作っていきます。そこには新薬開発で得た科学的アプローチと商品開発力が生かされていると自負しています。まず仮説を立てて薬理実験で検証し、証明していく。そのような方法で商品を完成させていきます。

私たちの商品は、広く認知された理論に基づくものではないため、大学病院や製薬会社で研究されません。しかし十分な検証が行える環境にあります。とくに大きいのが、全国のグループ店の薬剤師仲間から得られる臨床結果です。この臨床結果をもとに、東洋医学の食養生と商品の組み合わせ方なども検証します。商品を改良することもあります。一度創って終わりではないのです。このようにして膨大な時間と臨床を経て、軽疾患から重疾患まで、幅広く体質改善を提供していけるようになりました。

その中でどのように漢方ダイエットが生まれたのですか?

多くの方が、健康になられる過程で痩せていく様子を目のあたりにしたからです。たとえば1日1500キロカロリーというようなストレスの掛かるダイエットは、挫折したり、痩せても反動でまた太ってしまう方が多いですよね。一方、健康になった結果、痩せた方は、痩せる過程でもつらくなかったとおっしゃいますし、一度痩せた後は、太らなくなる方が多いです。

糖尿病などの生活習慣病と、その結果として起きる重疾患に悩んでいた方たちが、体質改善の結果、するすると体重が落ち、適正体重になっていくのです。もともと人の体というのは、健康であれば、太りも痩せもせず。適正な体重を保てるものなんですね。私たちが目指しているのは、肥満の方を健康な状態に戻し、維持していただくことです。

若い方でいまは健康でも、痩せないと将来的に健康に影響が出てきます。肥満は単なるカロリー過多ではなく、体の炎症や様々な疾患がベースになって、生理機能がおかしくなっている状態です。生理機能を乱す原因は、大きく2つあります。ストレスと糖の摂りすぎです。社会が複雑化した現代は、ゆっくり生活できず、つねに交感神経が優位になっている方が多いです。ストレスのために食欲が増大し、現代の食生活では糖を摂りすぎてしまう。結果、脳が炎症状態になり、ホルモンの状態もおかしくなって、肥満につながるのです。
アクセルを踏みっぱなしでボロボロになった車と同じです。エンジンにヘドロ(内臓脂肪)がたまっている状態です。車なら定期的にメンテナンスをしますよね。人の体も同じように、メンテナンスすることが大切です。

現代には、電磁波、宇宙線(宇宙放射線)、農薬、添加物、環境ホルモン、紫外線、食事の西洋化など、健康を害するリスクがあふれています。これらのリスクから体を守り、元気に長生きするためには、若いうちから免疫を高めておく必要があります。私たちは、リスクから体を守る盾になりたいと考えています。漢方ダイエットはそのための手段のひとつです。

漢方ダイエットに使用する商品には、どのようなものがありますか? 

ソイアルファという商品の主成分は、体に吸収されやすいアグリコン型のイソフラボンです。内臓脂肪細胞の肥大化を抑え、痩せホルモンと呼ばれるアディポネクチンを増やしてレプチンの感受性をあげる成分です。また、女性ホルモンのもととなるマザーホルモン(DHEA)を増やすため、女性らしさが増し、美容面にも期待ができます。
HGオメガ3(ハイオメガスリー)という商品は、風船が広がって薄くなっているような状態の、弱った細胞膜を強化することによってアディポネクチンの分泌を促し、レプチンの感受性を上げる商品です。
ラクトヴェリタスは腸のバリア機能を強化することによって、炎症物質が血液中に漏出することを防ぎます。ほかに脂肪燃焼作用のある楊貴泉なども、即効性を求める方におすすめしています。いずれの商品も、漢エビデンスの考え方に基づいて開発し、薬剤師同士で臨床結果を検証し続けているものです。

今後はどのような展望を持たれていますか?

私たちには経験とエビデンスがあります。情報を正しく伝えていきたいというのが第一の想いです。とくに栄養学というのは常識が変わっていくものなんです。たまごはコレステロール値をあげるから食べ過ぎてはいけないなど、古い情報を語る人が多い。
私たちはつねに最新の情報に触れ続け、商品も改良し続けます。
商品をリリースする際には、もちろん最新の論文や臨床結果をもとに配合を決定しますが、医療機器の進歩は著しく、臨床結果も変化します。ちょうどいまも、最新の医療機器と自分たちの体を使って、ある商品の効果を測定しています。検証によって、飲んでいただく最適なタイミングなどがより詳細にわかってきました。検証結果によっては、成分の配合を変えることも考えています。配合を変えると、価格はそのままでコストがあがるためメーカーとしての利益は下がりますが、結果が確かであるなら変えることを厭いません。
私たちが挑戦を続けるのは、すべての方に天寿を全うしていただきたいからです。100歳まで生きられる方が、ヘドロのせいで70歳でなくなってしまったらもったいないですよね。
事故や遺伝病は仕方ありませんが、そういう一部の方を除いて、すべての方に天命をまっとうしてほしい。そのために漢エビデンスを役立てていきたいと考えています。

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