漢エビデンスを伝える人達

全国の相談薬局・薬店で漢エビデンスを実践しています

「漢方の一久」店主 薬剤師 小國修広
No.7

漢エビデンスの先生達の中でも、小國さんはとくに漢方に対する熱意が強いと伺っています。

私自身、漢方に救われた経験があるからです。数年前、健康に不安を抱えていた時期がありました。休みなく働き、発疹、動悸、心臓の痛みに耐える日々。そんなときに「本物の生薬」に助けられたのです。なんとか楽になりたいと漢方を飲んだ翌朝、驚くほどすっきり目覚めました。体が生まれ変わったようでした。この自分自身の体験と、多くのお客様と接してきた経験から、私は漢方の力を信じています。
漢方は、原料となる生薬の産地、採取時期、また「修治(しゅうち)」と呼ばれる下処理の方法などによって効果が大きく変わってきます。当店では良質な漢方をご提案し、多くの方に体感していただいています。
しかし、漢方だけ飲めば十分とは言えません。漢方相談では、食養生や生活習慣の改善も重視します。西洋医学的な根拠も考え、機能性食品などもご提案します。そして、そこまでしても、まだ足りないものもあるのです。

良質な漢方生薬、生活習慣の改善、さらに西洋医学の考え方も取り入れて、それでも足りないものとは何でしょう?

多くの方のご相談を受ける中で、ある共通点に気付きました。それは、みなさん根っこに不安があるということです。本当によくなるのか。自分は変われるのか。こうした不安を抱えたままでは、人はなかなか前に進めません。そこで、不安を拭い、一歩踏み出していただくためには何ができるだろうと考えるようになりました。

最初のお電話から5ヶ月悩んで来店されたお客様がいました。最初にいらした日、とても不安そうに見えました。ダイエットのご相談でしたが、日々たまっていく疲れ、体重が増えていくことへの不安などをお話いただく中で、ご家庭でも職場でも、長年、一人で抱え込んできた方なのだと感じました。
私は「大丈夫ですよ」とお伝えしました。きっと良くなる、痩せられると確信があったのです。その方は疲労がたまり、つねに緊張が解けず、眠りが浅くなっているようでした。緊張を解いてぐっすり眠れば、それだけで体調は改善し、体重も落ちていくと考えたのです。
「大丈夫ですよ」の一言で、お客様はホッとした表情になってくださいました。そして、帰り際には笑顔で「がんばれそう」と言ってくださいました。
その後、前向きに体質改善に取り組み、見事、目標体重まで落とされました。
この方のように、笑顔が生まれると、そこから前向きに頑張れる方が多いです。漢方相談においては、いかに前向きになっていただくかが、症状に対するアプローチと同じくらい大事だと思うようになりました。

前向きになっていただくために、どのようなことをされていますか?

不安をひとつひとつ消していきます。たとえば、期間に対する不安をお持ちなら、「2カ月は続けましょう」と、はっきり期間を示します。2カ月という数字の根拠は、これまでの経験と、質のよい生薬を扱っているという自信です。漢方は、服用して体内に入ってからは、生薬の力がものを言います。そして、そこまでの過程である適切な処方の見極めや、根っこの不安を解消することが、私の務めだと思っております。また、私もまたお客様の笑顔から活力をいただいています。そのご縁に感謝して、新しいことに挑戦し、よい流れを作っていこうと考えています。

お店では、健康に関する様々なイベントも行っているそうですね。

はい。例えば血液観察会などご好評いただいています。全身をめぐって栄養を送る血液は体にとってとても重要です。そこで、まずご自身の血液の状態を知っていただこうということで始めたイベントです。
専用の機械を使うのですが、指先にスコープをあて、リアルタイムで血液の流れを観察できます。一緒にモニターを見ながら血液の状態をご説明し、その方に必要な漢方をご提案します。そしてその場で漢方を試飲していただき、再び血液を測定します。
すぐに「体が温かくなった」など体感のある方もいらっしゃいます。体感はなくても、血液の変化を目で確認できるので、「体をよくしていくことが出来るのだ」と、みなさん前向きになってくださいます。
イベントではありませんが、2018年秋からラジオ出演も始めました。最初は不安もありましたが、「伝えたい想い」が勝り、挑戦することに決めました。漢方の話だけでなく、簡単に日常に取り入れていただける健康情報もお伝えしています。おかげさまでラジオを聞いて店に来てくださる方も増えました。
さまざまなご縁をいただいています。当店に来てくださることが、その方の笑顔を生み、一歩踏み出すきっかけになることを願っております。

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