漢エビデンスを伝える人達

全国の相談薬局・薬店で漢エビデンスを実践しています

「桜井薬品」店主 櫻井健二
No.5

櫻井さんは5~6年前から、耳鳴り、めまいなどの症状の改善に取り組まれているそうですね。

500人以上の方のご相談に応えてきました。原因不明の頭痛、めまい、耳鳴り、不眠などに悩んでいる方の多くは、脳が過敏状態になっていると考えられています。私はこの症状が起きるメカニズムを知ったとき、漢エビデンスがお役に立てると確信したのです。
脳が過敏状態になってしまう背景は、お一人お一人異なります。症状の出方も様々です。
たとえば、めまい。めまいが物理的に起きているのではなく、「実際には起きていないめまい」に悩んでいる方もいるのです。過去にメニエール病などでめまいを経験された方が、不調を感じたとき、過去の体験を思い出し、目が回っていると錯覚してしまうのです。病院では「気のせい」と言われてしまう。しかし、ご本人は目が回っていてつらい。とても難しい症例です。治りますと言い切ることはできませんが、改善方法はあります。

櫻井さんが漢方相談を始めて20数年。漢エビデンスと出会うまでの経緯を教えてください。

昭和22年創業の桜井薬品は、祖母が営む市場の中の小さな薬局でした。私は子供の頃から近くに住んでいて、祖母が近所の方の相談に乗るのを見ていました。祖母は信頼されていてすごいな、と思っていましたが、まさか自分が継ぐとは思っていませんでした。
市場の店は阪神・淡路大震災で全壊しましたが、2年後に再開。大学生になっていた私は店を手伝うようになりました。とはいえ私は裏方の業務を担当し、お客様の対応はほとんど祖母が行っていました。
しかしある日、偶然参加した勉強会がきっかけで世界が一変しました。忘れもしない、陰陽五行説の話でした。祖母が扱っていた漢方はこんなにすごいものだったのかと衝撃を受けたのです。推理小説の謎解きにも似た漢方の魅力に引き込まれ、大学の勉強より断然おもしろい!と夢中になりました。50代で若手と言われる漢方の勉強会。大学生など私だけでしたが、ほぼ毎週、日曜日になると勉強会に参加しました。そして卒業後も桜井薬品で働き続け、30歳のとき祖母がなくなると私が店を継ぎました。
漢方には尽きせぬ魅力がありました。ただ、当時の漢方の先生方の中には、めちゃくちゃな方もいました。ある先生が「湯冷ましの水は体に悪い。金魚を入れると死ぬ。そんな水飲んだらあかん」と力説していたり…。そこで、20代の頃から常に、漢方とあわせて生化学、生理学、栄養学などの研究も怠らず、正しい理論を見極めることを徹底してきました。
その延長で漢エビデンスと出合い、西洋医学の視点を併せ持つようになり、結果として東洋医学の知識もより生かせるようになったと感じています。耳鳴りなどの難しい症状にも、漢エビデンスと出会ったから取り組むことができたと思っています。

漢エビデンスを伝える一人として、大切にされていることは何ですか?

お客様の体の状態を見極め、的確なご提案をすることも大切ですが、同時に重要となるのが製剤の質です。そこで、漢エビデンスグループの中でも率先して製剤の研究開発を担当しています。お客様の悩みは様々ですが、たとえば糖代謝の異常、女性ホルモンの減少など多くの方に共通する問題もあります。そうした根本となる問題に対応できる製剤を作りたいと考えたことが発端です。複数の商品がありますが、いずれも作って終わりではなく、全国の店舗で臨床結果を検証し続けています。より確実に、多くの方の役に立てていきたいからです。
その他には、「知識をどう生かすか」を常に考えています。たとえばよく食養生と言いますが、「正しい食養生」があるわけではなく、その方の年齢、体質、生活習慣などによって、何を食べたらよいかは変わってきます。大学時代に漢方の世界に引き込まれたのは、謎を解いていくことに魅力を感じたからだとお話しましたが、同じ情報を持っていても誰でも謎が解けるとは限りません。何を選び、どう生かすかは、私の腕に掛かってくる部分が大きいです。それが難しいところでもありますが、ピタリとはまると驚くような結果が出せます。お一人お一人の症状にどう対応するか、絶対的な正解はありません。しかし、だからこそ、徹底して積み上げてきた「理論」をもとに、一期一会、考え抜き、良くする方法を見つけ出していきます。

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