
漢方の理論は、数千年の歴史の中で磨き上げられてきました。
しかし、この50年ほどで私たちの暮らしは大きく変わりました。
手軽で便利な加工食品が増え、車や家電の普及で体を動かす機会は激減。
さらにテレビやスマホからの情報量は昔の何万倍にもなり、私たちの脳は常にストレスと興奮の中で働いています。
こうした「現代の生活」で最もダメージを受けているのが、腸だと言われています。
腸は免疫の約70%を担い、幸せホルモン・セロトニンの約90%をつくる、まさに「心と体のバランスを司る臓器」です
しかし、現代人の食物繊維摂取量は戦前の半分以下。
腸内細菌のエサになる食材が減り、代わりに加工食品が増えたことで、腸内細菌が生み出す短鎖脂肪酸などの有用物質が激減していると考えられています。
結果、体は常に「慢性炎症」という火種を抱え、
免疫・自律神経・ホルモンのバランスが崩れ、
糖尿病やアレルギー、うつ、認知症、自己免疫疾患といった“現代病”を引き起こしているということも分かってきました。
では、なぜ「漢方だけ」では治らないのか
漢方は本来、自然治癒力を高めることを目的としています。
しかし、「漢方を飲んでいるけれど、あまり効かない」と感じる場合、実はその多くの原因に、腸内環境の乱れが関係していると言われています。
漢方が生まれた数千年前の中国や日本では、今のような加工食品や環境汚染はありませんでした。
食生活も自然で、腸内環境は整っていたため、漢方が本来の力を発揮できていたのです。
しかし現代では、腸が荒れ、吸収力も代謝力も低下している人が増えています。
つまり、「漢方が効くための土壌」=腸が整っていないのです。
現代に必要なのは「漢方×腸活」
漢方が持つ「体質を整える力」と、腸活がもたらす「治る土壌づくり」。
この2つを掛け合わせることで、現代人特有の不調――
• 原因不明の不定愁訴
• 過敏性腸症候群などの原因不明の胃腸トラブル
• 糖尿病をはじめとする生活習慣病
• うつやパーキンソン病や認知症などの脳トラブル
• 自律神経失調
• 花粉症をはじめとするアレルギー
• 自己免疫疾患や難病
といった悩みに対して、根本から自然治癒力を働かせることができると考えております。
古典×最新科学=現代漢方の新しい形
漢方薬が誕生した時代には、肥満もアレルギーもほとんどありませんでした。
そのため、現代人には「古典的な漢方理論」だけでは足りない部分があると考えられます。
そこで今注目されているのが、
腸活を取り入れた“新しい漢方理論”。
最新の腸科学と古来の漢方理論を融合させることで、
「治らない」と言われた慢性不調や長引く不定愁訴にも、
しっかりとした改善の糸口が見つかるようになってきています。
現代人に必要なのは、「薬を飲む」ことよりも、
薬が効く身体をつくること。
そして、その鍵を握るのが―腸。
腸を整え、漢方の力を最大限に引き出す。
腸活という現代の新しく分かった医学や科学の考えも取り入れながら、多忙でストレスの多い現代人に向けた漢方理論を追及しています。膨大な時間と臨床を経て、軽疾患から重疾患まで、幅広く体質改善を提供していけるようになりました。
それが、これからの時代に合った体質改善の新常識、
「漢方×腸活」の考え方です


