漢エビデンスとは

重い症状に悩む人、病院で治らなかった人…。
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東洋医学×西洋医学の新しい考え方です。

インタビュー「漢方ダイエットと血糖値」

寒河江市「漢方の一久」
店主 薬剤師 小國修広

北代 『漢エビデンス・ナビ』運営スタッフの北代です。
今回は、山形県寒河江市「漢方の一久」の店主・薬剤師の小國修広先生より、漢方ダイエットと血糖値の関連性についてお話をお伺いします。
小國先生よろしくお願いします。

小國 よろしくお願いします。今日のテーマはいいですね。普段なかなか気づきにくいですが、ダイエットと血糖値には実は深い関係があるんですよ。

北代 そうなんですか。血液検査の際、よく血糖の値が、という言葉を耳にしますが、血糖値の正常値とはいくらぐらいですか?

血糖値の正常値とは?

小國 みなさんがよく言う血糖値(空腹時血糖)の正常値は110mg/dl以内です。
しかし医療機関ではHbA1c(ヘモグロビンA1c)の正常値、6.2%以下を重要視されている傾向があります。

北代 HbA1cの値を知るためには、病院で血液検査を行わないと分からないものですか?

小國 いえ、当店でも導入しておりますし、薬剤師がいるところであれば、簡易血液検査を導入している薬局もありますよ。簡易血液検査といっても、HbA1cをはじめ、総コレステロール、悪玉と呼ばれているLDLコレステロール、HDLと呼ばれている善玉コレステロール、中性脂肪、また動脈硬化の指数や、動脈硬化の進行具合というのが判ります。

北代 簡易血液検査でも、そこまで判るんですね。
たとえば病院で血液検査をするとなると、結果が判るまでに2週間前後かかることが多いと思いますが、薬局の場合どれくらいの期間で判るものなのでしょう ?

小國 薬局で行う簡易血液検査には2種類あって、HbA1cだけであれば3分くらいで判りますし、それ以外の中性脂肪やコレステロールに関しては6分ほどで判定されます。
なので合わせても10分程度です。

北代 え! 両方合わせても10分程度で判るんですか。

小國 そうですね。採血する量も指先でほんの数滴でいいので体への負担も少なくて済みます。

北代 手軽に検査ができるのがいいですね。

小國 特に主婦の方だと、健康診断を受けていらっしゃらない方もいます。
当店でも元々、ダイエットのご相談で来店されたお客様の中でも、簡易血液検査を試してみて、血液の状態に気付いたという場合も多いようです。
検査の頻度はお客様の状態によって違いますが、1か月から2か月に1回のペースで検査される方が多いです。

北代 1~2か月に1回でも、変化があるのでしょうか?

小國 その方にあった漢方生薬や食養生をして頂くことで、疲れを取りながら正常な数値になる方が多いようです。

北代 体感だけでなく、数字で判るというのは良いですね。

小國 そうですね。健康に自信がついたと喜ばれる方が多いです。

北代 ダイエットをしながら、健康も一緒に手に入れられるというのは、相談薬局だからこそですね。では、血糖値が高いと、なぜ悪いのでしょう?

血糖値が高いと太りやすい?

小國 私たちの身体には地球2周半分もの血管があり、たえず酸素や栄養を運んでいます。それらを運んでくれているのが【血液:赤血球】なんですね。
ところが血糖値が高いと、赤血球がノロノロ傾向となり・・身体の細胞に酸素が行き渡らなくなり、疲れのほか、脂肪が燃えにくくなります。

また高血糖の方は、痛みや疲労の原因である【活性酸素】が発生しやすいです。
この活性酸素は、眼(黄斑)や脳に多量に発生すると、眼精疲労や不眠、また細胞を傷つけることからガンにもかかる可能性が高くなります。

北代 血液の状態は目に見えない分、日頃からキチンと検査する必要があるのですね。 ではダイエットで考えるといかがでしょう?

さまざまな肥満原因

小國 肥満の原因はストレス、睡眠などさまざまです。

私が最も大切だと考えるのが「睡眠の時間」と「睡眠の深さ」です。

日頃から7~9時間寝ている人と比べて5時間以内の方はなんと、73%も肥満になりやすいことがわかっています。
慢性寝不足は肥満だけでなく、抑うつ感や認知症も起こりえますのでしっかり寝てほしいです。

もう一つ重要なのが・・「睡眠の深さ」です。
睡眠が浅いと、寝ている間に血糖値や血圧が上がりやすくなります。(血糖を上げるストレスホルモン:コルチゾールが分泌されるため) 反対に「深い睡眠(徐波睡眠)」が得られると、「成長ホルモン」が分泌され、

 ①血糖や脂肪が燃えやすくなる
 ②眼や脳の疲労が取れる
 ③日中の過剰な「食欲ホルモンが軽減する」

など、血糖だけでなく疲労感なども取れるのです。

漢方ダイエットで血糖値がさがった例

小國 血糖値がさがったお客様の例をご紹介しますね。
HbA1cが8.8%の男性73歳 腎臓の数値も極端に悪く、透析の心配をされ来店。その方に合った漢方生薬と、食養生をご提案し1か月半後、血液検査をしました。
結果、HbA1cは6.8%に下がり始め、ほかにも中性脂肪も下がりました。
通院先の先生もビックリされていたそうです。
一緒に来てくれた奥様の食事などの協力もあり、脂肪がこの短期間で4㎏落ちたんですよ。

北代 たったの1ヵ月半でですか!

小國 はい(笑)。しかもずっと高血圧薬と利尿剤が混ざったお薬を服まれていましたが現在では「病院からのお薬がかなり減った!」と喜んでいました。

北代 お薬が減れば、体にとって負担も少なくなりますね。

小國 そうですね。合成薬はどうしても長期において肝臓など身体に負担がかかります。もちろん痛みや化膿など短期間での服用は必要です。しかし長期の服用となると身体は少しずつダメージをうけます。ですから私はなるべくお薬から卒業できる健康な身体を目指しましょうね、とご提案しています。

漢方ダイエットをおすすめする理由

北代 合成薬の長期服用は身体に負担がかかるのはわかりましたが漢方薬はどうでしょうか?

小國 漢方薬にももちろん副作用はあります。薬ですからね。
副作用として出るのは「その症状にあっていない漢方薬を飲まれた場合」です。

漢方薬と合成薬の大きな違いは、「病名に左右されない」ことです。
漢方の考えは、病名から薬を処方するのではなく『症状からアプローチするもの』なんですね。
不調を訴える方の『体の不足しているものを補い、不要なものは、さばく』ことをご提案します。
たとえば慢性片頭痛や強度の生理痛で悩まれている方に『必要な血液を補い、不要なストレスや瘀血(ドロドロ血液)を掃除する』といった具合です。

北代 表面だけではなくて、根本から見直すというところにも、漢方の魅力を感じていらっしゃる方が多いのでしょうね。

小國 そうですね。漢方ダイエットが良いのは、体質から変えられることだと思います。体重が減るだけでなく、「疲れがとれた」「目覚めが良い」とお声をいただくことが多いようですね。

最後になりますが、病院に通院される方は、お一人で通院され、悩まれている方が多いと思います。一生懸命走ってきて、辛く、誰にも話せない方もいらっしゃいます。

相談薬局であれば、お一人でのご来店はもちろんのこと、ご夫婦やご家族でも一緒に来ていただけます。

不安を取り除き、元気や自信を与えていく相談薬局として、これからも研鑽を重ねていきたいと思っています。

北代 創業されてから小國先生で七代目とお伺いしておりますが、「ご家族でもご一緒に」という部分からも地域に根付いたお店作りをされている印象を受けました。
本日はどうもありがとうございました。

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