漢エビデンスを伝える人達

全国の相談薬局・薬店で漢エビデンスを実践しています

「古河漢方堂」店主 薬剤師 山川純正
No.6

先ほど、インタビュー前に温かい漢方茶をいれていただきました。体が温まった気がします。山川さんのお店では、よくこうして試飲をされているそうですね。

 はい。漢方相談に来られる方は、ほかの方法でよくならなかった、つらい症状を我慢されてきた方が多いです。できるだけ早く楽になっていただきたくて、その方に合うものを考え試飲していただいています。「体が温かくなりました」などと言っていただけると、ああよかったと安堵します。
劇的によくならなくても、じわじわと改善される方もいらっしゃいます。
ある不妊相談の方は、まだ妊娠はされていませんが「しもやけがよくなった。体がよくなっていると感じる。だから信じて飲んでいるんです」と言ってくださいました。こうした信じる気持ちを持ってくださると、そこから体はよくなっていきます。ただ処方するだけでなく、この信じる気持ちを引き出すことも私の役目だと思っています。

いまのお店「古河漢方堂」の前身は「山川自然堂」。その前は病院のお薬をお渡しする調剤薬局のお仕事をされていたと伺っています。

はい。数年ごとに大きな決断をしてきました。ただ、変化しているように見えても、根本にあるのはずっと同じ「なんとか良くなって欲しい」という想いです。私は実家が相談薬局で、漢方は子供の頃から身近でした。毎日お客様の相談に乗る母を見て、中学生の時には私も薬剤師になろうと決めていました。
そして薬剤師になり、よし、病気を治すお手伝いをするぞと希望を持って、調剤薬局に勤めました。しかし、そこで目にしたのは、薬を飲んでもよくならない方、薬が増えてしまう方が多いという現実でした。
不安そうに通院している方たちを見て、私にできることはなんだろうと考え続けました。
人の体は繊細なものです。食べているもの、生活習慣、不安やストレスが大きく影響します。処方されたお薬も大事ですが、日々の手当てが欠かせないことを痛感しました。そこで、できる限りお声がけして、処方薬の説明と合わせて、食養生や生活習慣の話をお伝えしていました。そうする中で漢方への情熱が年々高まり、2011年に漢方の「山川自然堂」を開業しました。薬剤師になって20年目の決断でした。
開業してからは、ありがたいことに地域の方に支持していただき、理想に近づけていると感じていました。小学校の学校薬剤師、市民講座の講師などもさせていただき、地域の方々とのつながりも育てることができました。ただ、そうした中で、漢方だけでは力が及ばない場面もありました。どうしたらもっとお役に立てるのか。模索する中で、東洋医学の経験則と西洋医学のエビデンスを融合させた、漢エビデンスの理論と出合ったのです。

漢エビデンスと出合って山川さんの処方や、考え方は変わりましたか?

変わりました。先ほど「なんとかよくなって欲しい」という想いが根底にあるとお話しましたが、加えて「私が治すんだ」という気持ちも強くなりました。サポートじゃない、一緒にゴールまで走り切るんだという気持ちです。
先が見えない状態が一番つらいと思います。東洋医学的な側面、西洋医学的な側面、どんな体質なのか、どのような生活をされているのか、あらゆる面から進むべき道を探っていきます。もしある方法がだめでも、次の手、また次の手をご提案します。顔色、しぐさ、声の響きなどからもお体の状態を考えます。お客様より先に私が諦めたら絶対にだめなんです。
漢エビデンスは、よくなりたいというお客様の想いと、治したいという私たちの想いをつないでくれるものです。漢エビデンスと出合い、多くの選択肢を持てるようになって、絶対にあきらめないという想いが強くなりました。
昨年、漢エビデンスの世界観を体現した店、「古河漢方堂」を作りました。地域に根差し、本気で漢エビデンスの道に取り組んでいくという覚悟で作った店です。
漢エビデンスの理論は、これからの時代になくてはならないものです。1人でも多くのかたに良くなって欲しい。そのために経験を重ね、前進し続けていきます。

 

店舗情報を見る>>

インタビュー一覧に戻る
PAGETOP